ASI(国際ソムリエ協会)の試験をPassしました!

ASIに受かった!!

4年間思い続けた相手にラブレター(試験)を受けてはフラれ(不合格)を繰り返し、ようやく念願のPassしました!!

ここにくるまでには容易ではなかったのですが無自覚に知識や経験が付いていたので、今後受検される方へ何か役に立てればと思いつらつらと書いてみました。

まず最初に

ASIって何??

ということなのですが
https://www.asi.info/about-asi/

となります。
66か国加盟している世界的なsommelierの協会です。試験も国内で受験するには最難関でしたが、数年前より「原語が英語・フランス語・スペイン語でない国の受験者にはハンデを」ということでBronzeという階級が付与されました。私はそこに引っかかったのでよかったなぁという感じですが、まだまだ足りないところもあるので勉強の日々は続きます。

試験の内容ですが日本のソムリエ試験(筆記・テイスティング・実技)を1日で終わらせるタフな内容です。

最初は
テイスティングです。

ワインは2種配られます。
フルコメントを求められかつ時間は1個につき10分前後です。
何を書いていけばいいのか?に関してはこちらを
https://www.youtube.com/watch?v=sUr31hCpGZc&list=PLIox9_YPkeuJkAQeq_nzWcL0tAd_O70lv

https://www.asi.info/education/grids-tutorials/

どのような語群を使えばよいかはtutorialをご参考ください。
ただのブラインドではなく結論までもっていかなくてはならないので、普段飲んだり試飲会などに行くときも徹底してコメントは意識しました。Food Pairingも2品は書けるとよいと思います。
その後に他の酒類が5種出てきます。
こちらも先ほどのtutorialに書いてある原料・ジャンル・メーカーなどを5分で書きます。
当然飲んで考えるというかは直感を信じて書くしかない時間配分です。
これも同じく徹底していけば何とかなると思います。

次に筆記です。

筆記を何度も受験した感想は「年々そこまで深く掘り下げてこないな」でした。
もちろん全部英語で答えるわけですがエクセレンスよりかは深くないものの、ワイン概論並びに醸造に関することの出題は多い傾向にあります。確実に点を取りたい場合は押さえたい範囲ですね。
ちなみに教本のようなテキストはないので
Wine Atlas

Wine Bible
https://www.amazon.co.jp/Wine-Bible-Karen-MacNeil/dp/0761180834

や海外のサイト
SommNinja
https://www.sommninja.com/

Guild Somm
https://www.guildsomm.com/

Master Sommelier
Fernando Betetaによるサイト
https://fernandobeteta.com/wine-maps

などがおススメです。上記2点はサブスク申込必須だと思います。
クイズ形式になっていていずれもジャンルや難易度を選べるので、通勤時やちょっとした暇つぶしを兼ねて学べます。

筆記と並行するのがエッセイです。

毎年テーマは変わりますが、これも英語で書きます。日本語での小論文の書き方を身に着けてから英語での攻勢を考えるとよいかもです。
こちらが終了するとサービスに移ります。

サービスは一人づつ受験となります。

セールス
サービス(実技)
ペアリング

と大きく分けると3つになります。

過去の流れからすると
デキャンタージュ
→デキャンタージュしたワインと実際の料理を食べる
→合うか?合わないか?その理由は?どのようにすればよいか?

という流れだったのですが

今年は
スパークリングワイン(カヴァ)のサービス
ゲスト・ホストがいる上でのサービス(3分間)

そのスパークリングワインをグラス売りした場合使い切るためにとティラミス(写真)とのペアリングを考えている。それは合うのか?合わないのか?

貴方の店はトカイワインを96本在庫として抱えている。1か月以内に削減させるためにはどのような方策が必要か?

今年の問題です。

どのように考えるか?どうとらえるか?は自由なのですが、審査員の用紙にチェックポイントの用紙があったので要所を抑えていかないと制限時間内に終わらない可能性があります。
これも普段からどのようにワインに触れているか?シェフソムリエとしての裁量が問われる問題だと思います。
ちなみにトカイワインに関してはうちのシェフがゴルゴンゾーラのアイスでソースを作っていたので、それを参考にプレゼンテーションしました。

このようなタフな試験を1日でやるわけですが、自分の足りないところがわかり、非常に有意義な時間を過ごせます。

エクセレンスと並行してASIの対策講座も立ち上げていきますので、興味のある方はぜひトライしてみてください

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